CRF250L
そうだ、林道に突撃しよう。
※この後、調子に乗ってコケます。
250cc単気筒の公道仕様オフロードバイクを取り巻く環境はお世辞にも良いとはいえません。
2007年の法改正を境に多数のバイクが生産終了や大幅なモデルチェンジを行いましたが、
その際に生産終了になったバイクに、ホンダXR250があります。
XR250と言えば、オートバジンを始めとする平成仮面ライダーの愛機として採用されてきた名車。
最終モデルは空冷でありながら水冷のようなシュラウドを装備し、
次期モデルはCRFのような水冷になるのでは?と噂をされていましたが、
4年近くなんの音沙汰もなく。
スズキも現在フルサイズモデルを出していないため、
セローやトリッカー、XR230のような低シートモデルを除けば
国内メーカーのフルサイズのオフロードバイクは
・ヤマハ WR250R (競技用を公道で走れるようにしたもの。値段もシートも高い。)
・カワサキ KLX250 (漢カワサキの漢オフロード。自衛隊の偵察車両。足がつかなくても根性で乗る。)
の二車種しかない状況が続きます。
が。2011年、ホンダが数々の紆余曲折を経て、
CRFの公道仕様モデルCRF250Lを発表。
ついに今年発売となりました。
巷ではエンジンが大きくて重い(ちなみに別のバイクの流用)とか
最低地上高が低すぎるとか色々言われていますが、
乗った人の感想は概ね良好。
カメラもそうですがスペックだけでものをいうのはあまり意味が無いです。
で、たまたま自宅を離れて活動しなきゃいけない状況で、
毎度毎度隼を持ってくるのは大変だったので
じゃあ買ってしまおうかと思って、近くのホンダドリーム調べて見積もりとって入金して。
で、なんか気づいたら8月末に納車されました。
目標だった今日までに500kmの慣らしも終了し、
二回立ちごけして一回スリップダウンしましたがさすがオフ車だ、かなり頑丈です。
ただし弱点のレバーやペダルは曲がりましたが…初回点検で直せるところは直します。
あと制限速度を守ってもさらなる注意が必要だということが身にしみました。
特に携帯も通じないような山の中では。
(ちなみにライダーは軽く筋を痛めたくらいでピンピンしてます)
特徴と三週間運用した感想ですが、
フルサイズながら純正のローダウンキットがあり、
シート高を875mmから830mmまで下げられます。
このため、KLXを断念した僕でも両足が何とかつきます。(162cmです)
元が競技用マシンのレプリカなので足つきが極悪なのは仕様ですが、
やはり両足つかないと不安で仕方ない。
ただ、そのローダウンキットが工賃込みで7万位するのはどうかと…
前後サスを取り替えるためドリーム店の人がめちゃくちゃ大変だったそうです。
NC700XはSのサスに取り替えたtype LDを工場出荷してるのに。
ハンドガードは純正を用意して欲しい。
ZETAのオープンエンドタイプをつけましたが
どうしてもハンドル周りが高密度になる公道仕様では
なかなか取り付けが大変でした。
取り付けるためにクラッチレバーホルダーとマスターシリンダーを内側に1cmくらい移動。
そのためどちらも純正レバーなのに3フィンガーくらい短くなった…
これはあとで可倒式のアジャスタブルに変えたい。
猫耳ミラー。かっこいいけど全然後ろが見えるように調整できなかった。
速攻可倒式ミラーに変えたので全然使ってません。
燃費は、どうなんだろう?
現行のトリッカーと比べて500ccしかタンク容量が違いませんが、
額面上はトリッカーより燃費がよく、計算上は200km以上走れる。
確実に30km/lは出ていますが、FIのトリッカーってどうなんだろう?
キャブのトリッカーは25km/lくらいだった記憶があります。
さすがにトリッカーに比べると重心が高い、シートも高い、重さも20kgくらい増し、
ので取り回しが意外に大変ではないか?ということに気づき始めました。こかすペースが尋常じゃないし。
ただし安定性はトリッカーよりはるかに上ですね。
都会の街中をヒラヒラ走るなら確実にトリッカーがいいですが、
舗装路も砂利道も高速もこなしたいとなるとCRFのほうが断然良いです。
あと、これもとても重要なところで、
ついに「仮面ライダーのバイク」に乗っているという事実。
仮面ライダーウィザードのマシンウインガーはこのCRF250Lがベースになっています。
巷ではベルトがまた売り切れているそうですが、
究極のなりきりアイテムならバイク屋に売っている、ということを忘れては行けません。
とりあえずあまり無茶はしないように、長く付き合って行きたいと思います。
でもオフ車は泥で汚れたり傷ついてるのがかっこいいと思うので
林道アタックはまた行きたいです。
オフ車をうまく乗りこなせる人はうまい人が多いので臆さず色々挑戦していきたいですね。